なまこ漁

ところで、なまこってどうやって捕るの?いつ捕れるの?
美味しいなまこが私たちの元に届くまでには、職人さん達のたゆまぬ努力や技術があるのです。

海女さん
赤なまこ青なまこ 「能登なまこ」は、主に底引き網や海女による素もぐり、けた網と呼ばれる特殊な曳き網で漁が行われています。獲れるのは主に赤と青の2種で、一番水揚げが多くポピュラーなのは青なまこ。赤なまこは身がやわらかい高級品として珍重されています。

水揚げされた能登なまこ
水揚げしたなまこは一旦沖の生簀に入れて砂を吐かせた後、セリにかけられます。
各加工場では今でもほとんどの工程が手作業で行われており、活なまことして出荷されるものは、熟練の職人がひとつひとつ傷の有無や鮮度を確認。大きさをそろえながら袋詰めし、その日のうちに地元の料亭や、東京など各地の市場に発送されます。この手間と技が「能登なまこ」の品質を支えているのです。

漁船
中国などでの需要が増え、黒いダイヤとも呼ばれるなまこ。実は一年中獲れる訳ではありません。自然保護の観点から禁漁期が設けられており、漁ができるのは11月6日~3月15日の間だけ。なまこは海水の温度が下がると活動が盛んになって身が引き締まるため、旬を迎える冬に合わせて漁期が設定されているのです。

なまこがもっと好きになる!?なまこ?ミコラム~マレーシア編~
マレーシアでは石鹸に!
四方を海に囲まれたマレーシア、ランカウイ島の特産は「なまこの石鹸」。
なまこが自分で傷を治す能力に優れているところに目をつけ、傷や火傷の薬として、産後の女性の体の回復を促進させるマッサージオイルとして珍重されてきました。

なまこの石鹸は、日本でも最近ではお目にかかるようになりましたが、保湿効果が高く、美肌効果も抜群!リピート率が高いのだとか。
なまこの強い生命力によるものだとすれば、納得もできますよね。 手乗り能登なまこ
↑石鹸…にも見えるかな?